2024年からの英検リニューアルについて解説!

今回は、最近リニューアルした英検について紹介します。変更点を踏まえて、学習計画を立てて、合格を目指しましょう。

目次

そもそも英検とは

英検(英語検定)とは、公益財団法人日本英語検定協会が実施する実用英語技能検定のことで、日本で広く認知されている英語の能力検定試験です。

従来の紙ベースの試験と、新しい形式である英検S-CBTの2つの試験方式があります。以下にそれぞれの詳細を説明します。

英検の概要

  1. 試験級
    • 英検は、5級から1級までの7つの級に分かれています。5級が最も初級、1級が最も上級のレベルです。さらに、準1級と準2級もあり、これらは1級と2級、2級と3級の中間レベルにあたります。
  2. 試験内容
    • リーディング、リスニング、ライティング(3級以上)、スピーキング(3級以上)の4技能を評価します。
    • 3級以上では、筆記試験(リーディング、リスニング、ライティング)と面接試験(スピーキング)が行われます。
  3. 試験日程
    • 年間に3回(1月、6月、10月)実施されます。

英検S-CBTの概要

  1. 試験形式
    • コンピュータ上で試験が行われ、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を評価します。
    • スピーキングテストもコンピュータ上で実施され、録音された回答が採点されます。
  2. 試験会場
    • 全国の指定されたテストセンターで実施されます。
    • 受験者は、自分の都合に合わせて試験日時と会場を選ぶことができます。
  3. 受験頻度
    • 英検S-CBTは、従来の英検よりも頻繁に実施されており、年間を通じて受験の機会が多く提供されています。
  4. 受験級
    • 現在、英検S-CBTは2級、準2級、3級で実施されています。
  5. 採点と結果通知:
    • 試験結果は迅速に通知され、受験者は早く結果を知ることができます。

英検と英検S-CBTは、それぞれ異なる試験形式ですが、どちらも英語の能力を総合的に評価するために設計されています。受験者は、自分の学習スタイルやスケジュールに合わせて適切な試験形式を選ぶことができます。

英検の資格は、学校の入試や就職活動において有利になることが多く、英語力を証明するための有力な手段として広く利用されています。

2024年から変わった主なポイント

2024年度の改定でおおきく変わったポイントを紹介します。

①リーディングの問題数が減少した
  • 1級および準1級のリーディングでは、一部の語彙問題や長文問題が削減されました。
  • 全体の筆記試験時間は変更ありません。
②ライティングの問題数が増え、「要約」「メール」が追加された
  • 1級: 長文要約問題が追加されます。350語程度の英文を90~110語に要約する形式です。
  • 準1級: 250語程度の英文を60~70語に要約する問題が追加されます。
  • 2級: Eメール問題が追加されます。指定の質問に対して意見を述べる形式です。
③試験時間の延長
  • 対象級は準2級・3級で、それぞれ延長されます。
  • 準2級ではリーディングの問題削除とライティングの問題追加で合わせて5分の延長、3級ではライティングの問題追加により15分の延長となっています。

なぜ変更されたのか?

英検はこれまで、その時々の学習指導要領に表わされる英語能力観を踏まえた出題を目指してきました。現行学習指導要領の「外国語」では、複数の技能(領域)を統合した言語活動の充実を図ることが目指されています。また、知識や技能の習得だけでなく、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた言語の運用を考える中で思考力、判断力、表現力等の育成も求められています。
これらを踏まえ、できるだけ早いタイミングで、新たな英語能力観を反映した出題形式を取り入れてリニューアルする必要があると、英検協会として判断しました。

現行学習指導要領の「外国語」で求められること
  • 複数の技能(領域)を統合した言語活動の充実を図ること
  • 知識や技能の習得だけでなく、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じた言語の運用を考える中で思考力、判断力、表現力等を育成すること

▶▶▶単純な知識や読みだけでなく、文章の流れに沿ったライティングという実用的な能力が問われるような変更になっています。

具体的な対策は?

1. ライティング力の強化

新たに追加されたライティング問題に対応するためには、次のような対策が有効です。

  • 要約練習
    • 1級と準1級の長文要約問題に対応するために、日常的に要約練習を行うことが重要です。
    • 例えば、ニュース記事など、様々なジャンルの英語を日常的に読み、主要なポイントを50~100語程度に要約する練習を繰り返しましょう​ 。
  • Eメールライティング
    • 2級のEメール問題に対応するために、実際のEメールの形式に慣れることが必要です。
    • 具体的には、様々なテーマに対して意見を述べるEメールを練習し、先生からフィードバックをもらうと良いでしょう​​。

2. リーディング力の向上

リーディング問題が一部削減される一方で、残った問題の質が高まるため、リーディング力の強化も重要です。

  • 語彙力の拡充
    • 語彙問題が削減されるものの、重要な語彙を理解していることが必要です。
    • 日常的に新しい単語を学び、その使い方を練習しましょう。単語帳やアプリを活用して語彙力を強化することが有効です​ 。
  • 長文読解
    • 残る長文問題に対応するために、様々なジャンルの長文を読み、その要点を素早くつかむ練習を行いましょう。
    • 長文の要約や内容に関する質問に答える練習を通じて、読解力を高めます​ ​。
新形式に対応した予想問題を多くことが最も効果的といっても過言ではありません。おすすめの予想問題集を紹介します。

個人的に、旺文社の問題集がおすすめです。

たくさんの練習問題が収録されていて、実際の試験形式に近い問題が多く含まれているので、試験本番と同じような環境で練習することができます。
また、各問題には丁寧な解説がついているため、間違えた問題も理解しやすく、初心者から上級者まで幅広いレベルの学習者に対応しています。
この値段で、CD付なので、リスニング対策もばっちりです。

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受験にも役立つ英検

学校入試での優遇

多くの中学校、高校、大学では、英検の取得級に応じて入試の際に優遇措置が取られています。

  • 中学校入試: 一部の私立中学校では、英検4級や3級以上を取得していると入試での加点や合格の優遇がされる場合があります。
  • 高校入試: 公立および私立高校の入試で、英検2級以上を取得している場合、内申点の加点や、特定の入試科目の免除などの優遇措置が取られることがあります​​。
  • 大学入試: 多くの大学では、英検2級以上の取得があると推薦入試やAO入試での評価が高くなるほか、一般入試での英語科目の得点に換算されることがあります。特に準1級や1級を取得していると、高得点換算や英語科目免除の対象となることが多いです​。

サマリ

  • 1級~3級のライティングに要約問題とEメール問題追加
  • 準2級と3級の試験時間延長
  • リーディングの一部設問削減
  • 合格基準スコアに変更なし

今回は英検のリニューアルについて、紹介しました。

しっかり英検の勉強について、対策を踏まえた計画を立てて、受験当日まで勉強していきましょう!

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Cogras
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